こんにちは。
うらいで~編集長です。
『蓮をめがけて北信濃をドライブ #3』
今回は渋温泉に宿を取ってあるので、宿に近いお寺も事前にピックアップしておきました。渋温泉街の東端にある、その名も『温泉寺(おんせんじ)』です。こんなストレートな名前のお寺もあるんですね。
《目次》
温泉寺とは
創建は嘉元3年(1305年)、虎関師練(こかんしれん)国師が巡錫で渋温泉に訪れた際、草庵を設けたのが始まりとされ、渋温泉の効能を広めると共に臨済宗の寺院として寺観を整えたと伝えられています。その後、一時荒廃しましたが弘治2年(1556年)に渋温泉在住の大檀那が貞祥寺の円明国師を招いて再興し曹洞宗に改宗しました。
戦国時代には武田信玄が帰依し永禄4年(1561年)の川中島の戦いの後には渋温泉で疲れを癒したと伝えられています。その感謝もあってか永禄7年(1564年)には寺領70貫文を寄進し、現在でも寺紋には武田菱を掲げ、今では〝武田信玄ゆかりの寺〟と言われています。
それでは山門からゆっくり見ていきたいと思います。
が!
その前に、なんだこれー!!
デッカい獅子がいます。
▼大獅子
2メートル以上あるでしょうか。いやービックリしたー。
ふー。では、改めて山門から。
▼山門
この門から厳かな気持ちになります。
山門を抜けると石畳と石段があります。なんだか広そうです。まだアジサイが咲いていました。
なんの仏像でしょうか。
左側にはお庭があります。その近くには石碑が建っています。
▼武田信玄公安堵状
さすが〝武田信玄ゆかりの寺〟ですね。実際に武田信玄がここに来て温泉に入っていったことを思うと感慨深いですねー。
少し進んだ右側になにやら建物が建っています。
見どころ①信玄釜風呂
武田信玄の隠れ湯で、川中島の戦いで傷を負った将兵を癒したとされています。
今は温泉施設老朽化のため無期限休業中とのこと。とても残念です。復旧できることを願ってます。
そして突き当たりには稲荷堂でしょうか。
▼稲荷堂?
左に折れるとバーンと立派な門が現れます。
見どころ④見ざる・言わざる・聞かざる?
三猿(見ざる・言わざる・聞かざる)と対に置かれている、なんともユニークな逆三猿(見る・言う・聞く)の石像は、先代の住職がダジャレ好きだったことで造られたそうです。
▼庫裏
早朝の参拝でしたので御朱印は諦めました。
▼宝物庫?
額には〝法性閣〟と書かれています。
▼鐘楼
高台にあるので鐘楼と空とのコラボレーションがとても美しいです。「開運幸運の鐘」とも呼ばれているそうです。
本堂左側を抜けると小さなお堂と、またも六地蔵が置かれています。こちらも入口なのでしょうか?それとも別のお寺でしょうか?
▼六地蔵
今回は気付かずにスルーしてしまったのですが、本堂裏にある墓地の中段には「無縫塔(むほうとう)」が安置されているそうです。
毎回なんかどうか見落としている気がします。。。
▼無縫塔説明板
お寺の外、表門の近くには、武田家の家紋の形をした足湯があります。
▼休足処 信玄
2010年に建てられた比較的新しいものですが、足つぼを刺激する歩行ができます。
さらに反対側の表門近くには石階段が伸びていて、その先にはお堂があります。
▼金刀比羅宮薬師庵
扁額には「醫王殿(いおうでん)」と書かれています。
フォトライブラリー
これで温泉寺は終了です。高台に建てられた小城みたいな感じがあってとても見ごたえがありました。絵になる写真が撮れて満足です。さぁーよそ見をしながらホテルへ向かいます。