こんにちは。
うらいで~編集長です。
初めて松本市の奥にある秘境の温泉地「白骨温泉」に行ってきました。市街地から上高地・乗鞍方面に向かってどんどん山へ山へ向かったとこにあります。所々、細い道があるので運転には注意が必要です。何年か前に土砂崩れがあってから、徐々にではありますが、大きい道が作られているのでこれからもっと行きやすくなりそうです(トンネル工事をしていました)。
そして、今回紹介する『白船荘新宅旅館(しらふねそうしんたくりょかん)』は、森に囲まれた山あいに位置する木造の温泉旅館で、今回宿泊したプランは『お飲み物サービスはインターネット予約だけ!!【鳳雲閣】 白船会席膳とお飲み物サービスプラン』を選択しました。
《目次》
白船荘新宅旅館とは
旅館名の由来は、そもそも「白骨温泉」の語源が、湯船が白く濁ることから「白船温泉」と呼ばれたことに由来すると言われていて、こちらの旅館では「白船」の名前が消え去るのを惜しんで、「白船荘新宅旅館」と名付けられたそうです。
自慢の温泉は、自家源泉「あらたまの湯」を持ち、8箇所の浴槽は全て源泉掛け流しという豊富な湯量を誇っています。肌にしっとりとまとわりつく感じで、全身の血流がよくなって芯までポカポカに温まります。さらに、すべての浴場で飲泉できて、胃腸病や神経性ストレス、糖尿病などにも効果がある名湯です。
お部屋
鳳雲閣(和室8畳)・紫雲閣(和室12畳+4.5畳)・渓山館(和室10畳、露天風呂付客室、洋室ツイン)の5タイプから選ぶことができ、全部で39部屋(全室喫煙可能)あるそうです。
今回は、平成20年1月にリニューアルした鳳雲閣の和室8畳の部屋でしたが、広縁(ひろえん)が広く、さらにベランダまであったので狭く感じませんでした。
なにより、トイレとお風呂、洗面台が別というのは嬉しいですよねー。ゆったりと寛げる感じがします。
仲居さんがおしぼりを持ってきてくれ、お茶まで淹れてくださいましたので、まずは宿オリジナルの「白船きんつば」のお着き菓子とともに一服タイムです。
お食事
「お食事処 仙水」というお食事会場は個室になっていて、こちらで旬の素材や郷土の食材で作る「白船会席膳」を頂きました。
メインは「黒毛和牛朴葉味噌焼き」というなんとも贅沢な一品です。最初から席にスタンバイされているのですが、火を点けてもらえるのが後半なので、しばらく焦らされます。ですが、味は間違いありません!焦らされる価値があります!
それまでは順序よく前菜から箸をつけていきたいと思います。
「前菜」には、一口サイズではありますが、なんとウナギやイクラが付いています。リーズナブルなプランでこのクオリティーとは感激です。
さらに、高級料亭でしか出ないような「土瓶蒸し」には、鱧(はも)と焼き茄子、順菜が入っていて、最初からホッとするような良い気分にさせてくれます。
「安曇野産地粉蕎麦」は、季節によって〝ざる蕎麦〟や〝投じ蕎麦〟などメニューを変えているそうです。今回はざる蕎麦でしたが、なんとも良いのど越しです。さすが長野!
「お造り」の信州サーモンは野菜を巻いてある斬新なスタイルで、岩魚は昆布〆になっています。本当にここのお料理はどれも手が込んでいます。
献立表に「トマトサラダ」と書かれていたので、それなら最初から置いてあっても良かったのに~と思っていたら、なんともオシャレなトマトサラダが出てきました。しかも、ドレッシングまでトマトなのです!これが最高に美味しくて、野菜を一気に食べてしまいました。
水筒に入れて持ち帰りたい!
「温泉粥コロッケ」は、クリームコロッケのような食感で、お粥をコロッケにするのはどういった方法なのか考えながら食べました。
「囲炉裏で焼いた岩魚(いわな)」も〝長野県といえば!〟の料理ですね。いい塩加減でまたまたお酒がすすみます。
今回のプランにはお飲み物のサービスが含まれていたので、迷わず地酒「鶴寿」を冷酒で頂きました。飲んべえには嬉しいサービスです。
ドリンクの種類は、他にも赤又は白のグラスワイン、ウーロン茶、オレンジジュース、りんごジュース、梅酒ロック、杏酒ロックがあります。
朝食には、その温泉で炊いた「温泉粥」を一人ずつ土鍋で出てきます。この温泉で炊いたお粥はほのかに黄色く、お米が十分にアルファ化されるためとても消化の良いのが特徴らしいです。温泉旅館ならではという特別感がありますねー。
お風呂
「白骨温泉」は、地下から湧き出した時は無色透明ですが、 温泉中に溶け込んでいた炭酸ガスが発泡して温泉中のカルシウムと反応し、炭酸カルシウムという鉱物が形成され温泉が乳白色に濁ります。炭酸カルシウムの一部は、浴槽の縁や床に付着して白くおおうことからきています。この析出物(せきしゅつぶつ)で覆われた浴槽は自然の芸術品になります。
白骨温泉は「3日入れば、3年風邪をひかない」とも云われ、霊泉的効能の高い温泉で、地中で圧縮された炭酸が多量に含まれぎっしり体についた気泡がとても血行を良くします。
檜の香り漂う大浴場は源泉かけ流しで24時間いつでも利用できます。
露天風呂には、サンダルを履いて緩やかな坂になっている廊下を100㍍ほど歩いたところにあります。
周りを天然木に囲まれ、四季の彩を感じながら北アルプスに連なる山々を眺められる、自然の地形をなるべく生かして作られたお風呂です。
家族風呂へは、正面玄関をいったん出て左手へ行くと家族風呂と書かれた門があり、そこから下った場所に檜で造られた貸し切り風呂の小屋があります。
足元湧出の貸切風呂「こなし」は内湯に加え露天風呂も付いていて、もう一つの「すもも」の方は内湯のみですが、こちらの方が広いのでゆったり入れます。
どちらのお風呂も洗い場はなくかけ湯のみですが、天井が高く本館からも少し離れているので静寂の中での入浴は至福の時間になります。
森に囲まれた白骨温泉は、下界より気温が低いおかげでとても爽やかな空気が流れ、清らかな山水が流れる秘境という名の別世界でした。
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基本情報
【住所】 〒390-1515長野県松本市安曇白骨温泉4201
【電話番号】 0263-93-2201
【駐車場】 無料普通車50台
【公式サイト】中部山岳国立公園 白骨温泉 白船荘 新宅旅館
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